不倫相手との子供を妊娠したことで、結婚にいたるケースはそれほど多くありません。
また、その子供を無理に産むことで「不倫相手と結婚できる」と期待する女性も少数派です。
シングルマザーになってまで、愛を貫けるかどうか、自信がないという人も多いです。
つまり不倫のセックスは、昔流の言い方をすれば、「生産性のない」ものなのです。
不倫を経験した女性は皆、異口同音、こう話します。
「別れたくても、体が離れられないのよ。頭とは反対に、体が彼の要求を許すの。ひょっとして私、スキモノなのかしらって自己嫌悪になるし、情なかったわ。結局、決意してから文字通り別れるまでに数ヵ月はかかったわね」
愛しているからこそ別れたい。二重の愛に疲れ果てた男の姿を目前にしたとき、不倫女性は突如、決心することがあります。
独身の男と恋をする女性には、なかなか分かりにくい気持ちです。
数々のハンディを与えられ、セックスにさえ疑問や不安を抱かなければいけない不倫の恋。
別れるときでさえ"女の性"に苦しめられる。
愛の炎が燃えつきたとき、女性に訪れるのは、もしかすると悲しみではなく、重い荷物を降ろしたときの解放感かもしれません。