不倫で生じる疑問。
賢い女性は、これらの疑問を抱いても、彼には一切質問しないかもしれない。
逆に浅はかな女性は、事あるごとに彼を質問責めにするかもしれない。
だがいずれにせよ、答は同じなのだ。
"いくら理詰めで考えたところで、なるようにしかならない"。
別れる時以外にも、もちろん不倫の女は泣きたくなることがある。
恋そのものを否定する時、彼が自宅に足を向ける時、そして妻よりも先に出会っていればとジレソマを感じる時、彼がせつなく辛い顔を見せた時。
だが、基本的に彼の前で涙してはいけない。
セソチな気分が好きな人はともかく形こそ違っていても、恋は恋に変わりないと前向きな姿勢でいたいのなら、めそめそ泣くのはやめにしよう。
不倫の場合、悲しみはロマンチックなセンチメンタリズムと化す。
しかも困ったことに、セソチメソタリズムにナルシズムがプラスされて、自らを"世界中で一番辛く悲しい想いをしている女性"だと思い込むことさえある。
自分を責めることだけはしないでほしい。
責めるかわりに布団にもぐり込んで、たくさん涙を流してほしい。
本当に悩んでいるなら、やっぱりひとりで考えてみるしかないと思う。