浮気をされようと、デートの約束をすっぽかされようと、フラレようと、けっしてくじけず、明日があるさと笑っていられる女性は強い。
なんていうのは、男性が自分たちに都合のいいようにつくった女性観だ。
男性に家庭があることは二の次で、不倫の恋で重要なのは、ふたりがいかに愛を育てていくかということだ。
愛を育てるのに、女性まかせでは成立しっこない。
続けるのも別れるのも決定権は女性にあずけてしまったというのは、卑怯な男性のやり方だと思う。
女性はわかっていながら、ついイヤミを言って男性を追い込みたい気分になる。
しかし、愛すればこそ、こんなふうにつっかからざるを得ないのだろうと思う時、逆に男性は女性を愛しく思えるのである。
もし優柔不断でなけれぽ、浮気と割り切って女性と付き合えるだろう。
浮気では付き合えない。
本気なのだ。
本気だけど、奥さんも捨てきれない。
人間としてのもろさ、弱さをいっぱい持っている男性。
だからこそ、若い女性の心をくすぐるともいえるのである。
おもしろいもので、不倫の男性女性で恋の終わったあと、未練を残し、追いすがるのはたいてい男性である。
それはたぶん、男性のほうが家庭が安泰なままに若い女性と付き合う魅力は捨てがたいものがあると考えているからだ。