不倫をする男性の大半は、奥さんと離婚しない理由に子どもの存在をあげる。
父性愛の強さを考えると、これはけっして嘘ではないと思う。
子どもが小学校に上ってから、と言っておきながら、中学になっても離婚しない男性の例をこれまでさんざん見てきた。
妻子と離婚し、晴れてゴールイソした不倫の例はわずかだ。
子どもは女性にとってかけがえのないものと言われている。
でも、私は男性のほうがもっと子どもへの愛情が強いのではないかと思う。
女性の愛情は、基本的には自分の胎内に宿っていたという生理的な部分から生じている。
ところが、男性は生理的なつながりが女性より希薄なだけに、かえって子どもという存在に固執するのではないだろうか。
仕事の場では、どんな男性でも凛々しい。
そこで凛々しくない男性は、不倫の恋からも家庭からも見放されているはずだ。
残酷なことを言うようだが、不倫の恋で、奥さんと別れると言いながら、いつまで経っても別れない男性は結局別れない。
男性が妻子と別れて結婚してくれることは99パーセソトあり得ない。
そんな辛い時こそ、日記をつけるのがいい。
日記は、心の風景の写生である。
今の気持ちを、ただひたすら書き連ねていくうちに、客観的に自分が見られるようになるはずだ。