近頃の若い男女はホテルに行くとしても、男性が全額負担するわけではありません。
三回に一回は女性がホテル代をもったり、レストランで食事をするときでも、ワイン代を出すなど、一方的に男に寄りかかることは少なくなりました。
とはいえそれは長い期間ではなく、結婚するまでの短期間であったり、つき合いをやめるまでの一時的なものです。
ところが結婚外恋愛ともなると、同棲を含めて愛の期間は長くなり、ときに女性の家や部屋が愛の巣になることもあり得ます。
こうなると、思ったより出費は女性側にかかってきて、貯金をとり崩す人も驚くほど多いのです。
別の角度からいえば、金銭的な安定がなければ、不倫(結婚外恋愛)は成り立たない、ともいえるのです。
もっともよくある例は、肉体関係をもつようになった最初のうちはホテルを使いますが、その出費に耐えられなくなると、「もったいないから、私の部屋に来て」と女性が男を誘います。
男にとって、それまではワンノムゼム、つまり何人かの女の中の一人だったのが、ここで彼女、恋人、愛人、といった名称に変わるのです。
男としては仮にそう積極的でなくとも、女性が部屋を提供してくれるとなると必ず入り浸るようになり、女性も妻的気分を一時的にも味わえるところから、この形式が断然多いのです。