アメリカのビル・クリントン大統領とモニカ・ルインスキーさんの関係はスキャンダルとして伝えられ、結局彼女が大統領を踏み台として、階段を上がろうとしたと受けとめられていますが、実際はどうだったのでしょうか?
彼女の告白からすると、尊敬心から大統領のためになることだったら、なんでもしてやりたいという、一種の犠牲愛的気持ちになっていったさまが読めますが、恐らくこれは正直なところでしょう。
しかし、ここが微妙でむずかしいところですが、尊敬しているからには男性の要求を優先させることが必要で、女性の欲求を優先させるのでは尊敬していることにならなくなってしまうのです。
作家の吉行淳之介さんの愛人として、彼が死ぬまで陰で愛しつづけ、死んだあとも記念館をつくるために奔走した女優の宮城まり子さんは、正妻と争って妻の座につくことは一切しませんでした。
「尊敬している彼を少しでも困らせることはしない」というのが彼女の美学だったのでしよう。
たしかに尊敬しつつ、こちらの要求を次々とエスカレートしていくというのでは、男だっておかしいと思います。
特に女性の尊敬心は、男の仕事への熱中と献身ぶりに対して起る心の衝動だけに、そのきびしい姿を目の前にすると、女性の些細な望みでさえも、口に出せない雰囲気があるものです。
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