浮気や不倫をされて混乱した女性の中には犬や小鳥の毛や羽がむしられてしまうといった行動も報告されているだけに、ややエキセントリックな女性には、ペットの飼育はすすめられません。
情事を描いては名人クラスだった作家の森培子の作品の中に、男が替わるたびに犬も交換するホステスの話がありますが、なんとなく分かる気がするものです。
現に私の友人に彼女ができて部屋を訪れたとき、猫が一匹二人の様子をじっと部屋の隅から見ていたそうですが、なんとなくぞっとしたといいます。
当然のことながら、この猫は前の男との情事も見ていたはずで、その目で見られているのかと思うと、二度と彼女の部屋を訪れる気がしないと告白していましたが、これも男ならよく分かる話です。
仮に部屋の隅にあるものが植物だったら、こんな考えが男の頭に浮かぶことはありません。
少しつき合いが長くなると、男は女性がふだんどういう心境でいるかを探りたくなるもので、ペット一匹にでも、探るヒントを得ようとするものです。
できれば、彼に心配をかけないよう、常に安定した心を保っている状態を見せるに越したことはありません。