お色直しは婚家の色に染まるという意味で行うもので、日本独特の風習です。
席をあけるのが20分くらい、着替えは15分くらいで終えるようにします。
比較的スムーズなのは、打ち掛けから振袖、ウエディングドレスから昼間ならアフタヌーンドレス、夕方ならイヴニングドレスへというような、洋服から洋服、和服から和服へのお色直しです。
白打ち掛けから色打ち掛けというのも、簡単でかつ格調が高いといえるでしょう。
またなかには、変化が乏しいからとか、一生に一度のことだからと、打ち掛けと振袖、ウエディングドレス、あるいは打ち掛けとウエディングドレス、カクテルドレスと2回お色直しをする人もいます。
しかし、主役でありホスト側ともいえる新婦が、何度も席をはずすのも、妙な具合です。
着せ替え人形ではないのですから、お色直しは1回で十分でしょう。
お色直しのときには、媒酌人夫人が新婦の手を取って美容室へいきます。
しかし、メインテーブルの席が2人同時にポッカリとあくと淋しい感じがしますから、会場側の介添え人がつく場合は、媒酌人夫人は披露宴会場の入口まで送るだけで後は介添え人に任せます。
そして、お色直しが終わって新婦が会場に戻って来たときには入口まで迎え、手を取って席まで案内します。
しかし、最近は新郎もお召し替え(新郎の場合は「お色直し」とはいいません)をするケースもあり、その場合は新郎新婦が腕を取って退席・入場しますから、媒酌人夫人は見送り、出迎えとも必要ありません。
なお、お色直しの後ブライダル・キャンドル点火のプログラムを組んでいるときは、たいてい新郎もいったん退席し、2人で入場します。