さて、招待を受けた客は、会場に着いたら、どのようにふるまい、また、主人側は、どのようにもてなすのがよいか、以下、順を追って、まとめていくことにしましょう。
・携帯品を預ける
招待を受けた客は、会場に着いたら、まず、クローク・ルーム(携帯品預かり所)へ行って、コートや帽子、かさ、その他の所持品を預けます。
ただし、婦人のハンドバッグは、預けなくてもよいことになっています。
なかには、週刊誌などを会場内に持ち込んで、開宴を待つまでの時間、待合室でこれを読んだりする人がありますが、これは、いかにも、退屈をもてあましているようで、正しいエチケットとはいわれません。
結婚披露宴に出席するのは、親交のある新郎新婦、ないし、その親たちに祝意を表するためなのですから.開宴を待つまでの時間、退屈を感ずるのは事実としても、それを面にあらわさず、つとめて、同席者たちとにこやかに談笑したりして、その場の浮き浮きした空気を乱さないようにつとめるのが、社交というものです。
なお、携帯品を預けると、クローク係は合札を渡しますから、忘れずにそれを受取って、受付へ向かいます。