・受付に招待状か名刺を提示する
受付に着いたら、客は、「本日はおめでとうございます」というように、祝意を述べ、「○○○○でございます」というように名乗りながら、招待状(封筒だけでもよい)か名刺を、向こう向きに差出します。
なかには、招待状も名刺も出さず、ただ、名前だけをいう人がありますが、これは正しいエチケットではありません。
受付係は、招待客の名簿をもっていますが、かならずしも、招待客の顔を全部見知っているわけではありませんし、名前を名乗られただけでは、よく聞きとれないこともありうるからです。
厳密にいえば、招待された人は、すべて招待状を持参し、「自分は、このようにご招待いただいた○○○○本人です」という、いわば証明書のような意味をこめて、提示するべきもので、名刺を差出すのは、これに代える便法ともいえるのです。
・受付は名簿と照合する
一方、受付係は、提示された招待状、または、名刺を受取って、〈招待者名簿〉と照合し、名簿の該当者の名前の上に、チェックーつまり、照合のしるしをつけます。
このチェックを「レ」と記入する人が多いようですが、当人の目の前で「レ」としるすのは、相手によい印象を与えるものではありません。
相手は、お客さまなのですから○印をつけるようにしたいものです。
・芳名簿にサインを
受付係は、招待客名簿のチェックを終わると、「恐れいりますが、(記念に)こちらへご署名をお願いいたします」といって、かたわらの〈芳名簿〉を示します。
なかには、「わたしのサインなど・・・」と、妙な遠慮をする人がありますが、これは正しい態度とはいわれません。
芳名簿は、新郎新婦が当日の記念とするものですから、たとえ、受付から、「ご署名を・・・」といわれなくても、進んで署名するようにします。